当組合発行の住まいと医院の情報誌「すまいん」 をご覧いただき、株式会社無添加住宅で医院併用 住宅を建築されたO歯科医院を訪問しました。 |
▲漆喰(しっくい)を使用 した外壁がレストラン風 で印象的。 |
O先生邸取材記 2008年12月3日事務局 白山 O先生から、当協同組合へ住まいに関する資料のご請求をいただいたのは、2007年9月のことになります。 ご両親から継承なさった診療所を、医院併用住宅として建て替える計画を始められての事でした。 |
今回、先生が選択された「無添加住宅」は、徹底的に天然素材にこだわり、人と環境にやさしい建築物を提案する業者です。 |
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昔ながらの漆喰(しっくい)や無垢の天然木・天然石を建材として使用、接着剤は米のり、ワックスにはオリーブオイルやお茶の実・ハゼろうを使うなど、徹底して天然由来のものにこだわって造りあげていきます。 |
実際に拝見したO歯科医院も、壁はオリジナルの漆喰で塗られていました。無垢材でできた造作家具は、接着に米のりを使用していたり、無垢の床板の接着には、にかわを使用したりしています。 また、無添加住宅の担当の方によると漆喰は強アルカリのため、善玉菌といわれている麹菌以外の菌は発生しにくく、抗菌効果もあるとのこと。他にも調湿効果や消臭効果のおかげで、診療所内はすがすがしい空気に包まれています |
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患者さんがリラックスして居眠りすることも…。 まさに、O先生がモットーにしておられる「行くのが嫌でない歯医者さん」が、天然素材の建物で、優しさいっぱいにできあがりました。 |
外観はヨーロッパの雰囲気漂う、漆喰と天然石の外壁に曲線を描く黒い天然玄昌石仕様の屋根。外部の木部には防腐のための柿渋とベンガラを塗っています。 あちこちに、以前の医院で使用していた切子風模様のガラスを再利用。古いガラスブロックも明かり採りに・・・。 この新と旧の融合がなかなか絶妙で、設計担当者と先生のセンスが光るところです。 そして、古くからの患者さんが落ち着けるよう、旧医院の受付小窓をオブジェにしたり、「チェアー前に以前から一輪ざしを置いていたので・・・」と壁にニッチをつくり、以前と同じ様に花を活けるなど、O先生の細やかな配慮や要望を受け止め具体化しているところは、さすがです。 |
また、道路側の窓一か所に、O先生オリジナルデザインの面格子が施されています。象形文字の「歯」を象ったきれいな曲線が印象的で、ヨーロッパ風の外観とマッチしてとても素敵です。 自治体の福祉条例に基づき設計した受付も、健常者にも使いやすいオリジナルのユニバーサルデザインになりました。また、建物は医院併用住宅になっており、住居部分もこだわりの素材で素敵に仕上がっています。 |
無添加住宅を開発したきっかけは、ある小児科の先生でした。その方の奥様がシックハウス症候群でしたので、何とかして症状を軽減してあげたいという願いで、素材を吟味し、工法を工夫し、試行錯誤を繰り返しながらご依頼の家が完成しました。 その後、奥様の症状が出なくなったのをきっかけに診療所も無添加住宅でリフォームされました。さらに弊社は千葉大学医学部と共同研究し、その一環として「ケミレスタウンプロジェクト」に参画しております。 株式会社無添加住宅 袋 谷 |
株式会社無添加住宅 http://www.mutenkahouse.jp/