イムラの家は、構造材から内装材に至るまで「吉野杉」を使用しております。輸入材が普及している世の中で、私たちイムラは、「環境にも住む人にも優しいのは地元の木を使うことである」と考えます。吉野の山の木は、勝手に生えているのではありません。何十年何百年と昔に人々が植え、大切に育てられてきた木であります。吉野杉は育て方や気候風土により、他の産地にない特徴がある為、昔から銘木として世の中に知れ渡っておりました。
私たちは、この銘木「吉野杉」を使い家づくりを行う中で、この家に住まわれる方には、この木が「どのような場所で、どのように育っているのか」を是非知って頂きたいと思っております。その為、私たちは毎年「吉野杉の伐採現場見学ツアー」を開催し、伐採風景をご覧頂き、林業家さん達の山の話を聞いて頂く機会を作っております。林業家さん達の話を聞いて頂く事で、その想いを感じて頂きたいと思っております。そうする事により、家を建てた後にも大切に長く住んで頂くことが出来るのではと考えております。
あいにくのお天気の中、ミニバス8台、総勢100名近くの皆様が向かった先は、奈良県吉野郡川上村。言わずと知れた日本の銘木「吉野杉」の産地です。その「吉野杉」が伐採される現場を見に行こうという一大イベントです! 林業家の方々の準備が整ったところで、いよいよ伐採が始まります。危険がない様、木を倒す方向を定め、チェーンソーで切り込みを入れます。後は楔を打ち、ロープを引き倒すと『ゴゴゴゴゴゴ…ドーンンンッッ』まるで、雷のようなすごい音で木が倒れました!無事成功です!! 辺りには、杉の木の何とも言えない好い香りがたちこめ、皆様には拍手喝采を頂戴致しました。 木々の間に上手く倒す技は、まさに職人技。数センチでも狂うと木の上の方では大きく違ってくるので、他の木にぶつかったり、跳ね飛ばされて人の上に落ちたりと危険も伴います。また、他の木に当たってしまうとその木を傷付けてしまうので、木の価値も落ちてしまいます。本当に、長年の経験と集中力がいる作業です。 |
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(記事協力:株式会社イムラ)